合図によるコミュニケーション


 

 

正しい合図(指示器等)を指導して業務中の交通事故防止を!

 

 街を走ると、合図を直前で出す車や、全く出さない車など、法規通りに合図を出していない車が

 多く見受けられます。

 

 

◎合図を出さないのはマナー違反ではなく、ルール違反



 合図を出さないのはマナー違反ではなく、ルール違反であることを指導してください。

 

 JAFが実施した「交通マナーに関するアンケート」(2016.6、 64,677人)

Q2 方向指示器(ウインカー)を出さずに車線変更や右左折する車が多い。全体では、

  とても思う(29.4%)    やや思う(47.7%)

と、77%の人が多いと感じています。

 


 写真は、「とても思う」と「やや思う」と回答した割合が、91%と全国で最も高かった岡山県が啓発活動の一環として実施している道路表示です。 内容を詳しく知りたい人は下のボタンをクリックしてください。

 

合図に絡む交通事故は調査と指導が必要

 合図を出さない。遅い。等が絡む事故は、進路変更時や交差点での右左折時の事故があります。特に、

●進路変更時の事故は、「割り込んだ!」「追突された!」など交通事故当事者同士のトラブルになることが多い。

●左折事故は、単車や自転車の巻き込み人身事故に発展することが多い。

ので、次の点に注意して調査と指導をしてください。

 

❶ 法規どおりの合図と安全確認(道路交通法53条、道路交通法施行令第21条)

 ≫ 進路変更は、進路変更する3秒前

 ≫ 右左折は、30m手前がら・・・ 左折は、左側端に寄ったか?の質問もしてください。

 ≫ 右左折や進路変更時、ミラー確認目視

  

 前を走る車の動きや行先を知るには、

 【ブレーキ燈】【左右の指示器】【バック燈】しかありません。


皆さんは、右左折や進路変更をする際に合図を出されると思います。道路交通法により合図の出す時期も決められておりますが、

● 合図は出すだけでは、意味がないのです。

 ≫ 合図を出しても周りが認めてくれなければ効果がありません。

     少なくとも周りのドライバーにその合図を出して意思表示をし、それでは「どうぞ」とコミュニ

     ケーションをとれるだけの時間が必要となります。

それが道路交通法で定められている合図を出す必要な時間(3秒)であり距離(30m)です。

 合図を出してすぐに行動するドライバーは、自分のことだけで、周りに自分の意思が伝わったかなどは考えていないのでしょう。 

 

参考動画(車線変更時の合図)

 右の動画は、講習車に搭載されてあるドライブレコーダの動画です。

 ほとんどの受講生は合図を出して3秒以内で移動し始めます。

 注:動画内の速度表示左右にありますは指示器です。またその下に時間:分:秒が表示されてありますので参考にしてください。

 なお、目視状況等はプライバシーの関係で隠してあります。


■ヒヤリハットから見る合図の必要性



▼合図なし車両によるヒヤリハット(他車の車線変更時)

他車の車線変更時 ヒヤリハット状況 ヒヤリハット体験による改善内容
① 運転中大型車がウインカーも出さずに車線変更してきて、ぶつかりそうになった。 車間距離は十分あったのに、ギリギリで入ってきたので、ビックリした。いつも以上に緊張感をもって運転しようと思った。
② 片側三車線道路の左側車線を走行中真ん中車線を走行していたトレーラーが、左にウインカーを出してすぐ車線変更しようと自車へ接近してきたが、並行していた為ウインカーに気付くのが遅れ、トレーラーの後部と接触しそうになった。 後方の道路状況をよく確認し、周囲の車両が車線変更してくるかもしれない事を予測して走行する。トレーラーなど大型車の横を走行する場合は、ウインカーが見にくい事があるので十分注意する。
③ 片側三車線ある道路の、真ん中の直進車線を走行中右側の右折車線から、突然自車の直進車線へ割込んできた。相手の車はウインカーも出しておらず、もしかしたらと予測できたので事故にはならなかったが、危うく接触するところだった。 交差点通過時の直前直後は、思わぬ車線変更が多々あるので、今後も十分に気を付ける。
④ 2車線道路の左車線を走行中、右車線から高齢者が方向指示器を出さず左車線に変更してきた。方向指示器を出さず、車線変更してきたので、自車に接触しそうになった。 今後も、常に周囲の状況を把握しながら運転をする。わき見運転はしない防衛に心掛ける。
⑤ 片側3車線の一番左側の車線より、中央車線へ進路を変更する際一番右側の車線を走行していた乗用車が、ウィンカーを出さずに中央車線へ進路変更してきた為、側面があたりそうになった。 進路変更する際には、ウィンカーも出さすに進路変更する車があるので、周辺の車は常に進路変更してくるかもしれないと思い、確認後、慎重に進路変更する。

▼合図と安全確認不足によるヒヤリハット(自身の車線変更時)

自身の車線変更時 ヒヤリハット状況 ヒヤリハット体験による改善内容
① 普通自動車運転中左車線変更する際に、ドアミラーから視界に入らない場所に他の車両が走行していた。 今後も、~かもしれない運転を続ける。会議にて、この体験談を横転(水平展開)する。
② 合流地点で左側車線へ入ろうとした時サイドミラーで確認後、左にハンドルを切ろうとしたら、すぐ横に乗用車が走行していた。もう少しで接触するところだった。 ミラーの角度が合っていなかったのが原因でもあるが、ハンドルを切る前に死角を目視で確認する。
③ 片側二車線の道路を走行中ウインカーを出して左に車線変更をしようとしたら、二輪車が自車のすぐ横をすり抜けて行った。 注意不足によるものであり、次からは行動を起こす前に安全確認を十分に行う。
④ 走行中左側が直進で、右側が右折車線となっている二車線道路の交差点を真っすぐ通過し、そのすぐ先に停車していた車両を避けようとしたら、交差点で右折車線にいた筈の車両が直進してきて、接触しそうになった。 急な車線変更をするのにも問題はあるが、交差点付近では十分な確認を行い、安全運転を心掛ける。
⑤ 運転中二車線の道路で、左から右に出る時、右に車はいなかったはずが、ハンドルを右に切った時、急に車がきた。 今後は、十分に後ろを確認して車線変更する。

 

交通事故発生報告図書から見る交通事故当事者への確認内容と指導ポイント

 下記の2つの事例は、某企業の発生報告書に記載(原文のまま)された内容で、運転行動の確認ポイントを省略したことにより交通事故になっています。

①左車線への進路変更時の交通事故

 「片側2車線の道路右側を走行中に左側車線に車線変更していたところ左後方から直進の原付バイクに接触した。」

 確認ポイント1≫ 進路変更前、サイド・バックミラーで確認したか?

 確認ポイント2≫ 3秒以上左の方向指示器を出したか?

 確認ポイント3≫ 車線変更する前、目視で安全確認をしたか?

②右車線への進路変更時の交通事故

 「片側2車線の左側を走行中に右ウインカーを出して車線変更したところ後続車が来ており避けるために右の樹木に接触。」

 確認ポイント1≫ 進路変更前、サイド・バックミラーで確認したか?

 確認ポイント2≫ 3秒以上右の方向指示器を出したか?

 確認ポイント3≫ 車線変更する前、目視で安全確認をしたか?

 

指導ポイント

発生報告書にも、上記確認ポイント1~3の内容を記載させることが重要です。

 なぜなら、1~3のいずれかのポイントを怠ったことが交通事故の発生要因であり、そのことを理解させる必要があるからです。

 

●合図の趣旨とルールを指導する。

 合図は車同士のコミュニケーション」 「3秒、30mルール

 

 の2点を理解させる指導をしてください。…【指導のキーポイント】

 

 

◆合図の実技指導方法

 右の動画は、大型車と普通車の場合ですが、

 二台を使用して、安全確認と合図の見え方

①右側車両のサイドミラーにどのように写るか?

②左側車両から右側車両の合図がどのように見えるか?

を体験させてください。



「合図は車同士のコミュニケーション」事例

 

◆参考動画 

 追越し車両の合図は追越しされる側に伝わっているでしょうか?

 右の動画は、支援チームの講習車が指定速度50Km/h道路を走行中に遭遇した動画です。

 事故には至っていませんが、こちら側がヒャットした場面で、追越し車両は気づいているかは不明です。 


動画内容を考える

ポイント1

~ 車線変更側後続車に3秒以上の合図(指示器)で車線変更の意思表示行動が必要

 指示器は点灯していますが、車線変更側の車両に3秒以上見せることなく、当車を追い抜くとほぼ同時に走行車線に進入しかけています。

ポイント2

~ ミラーや目視による安全確認行動が必要

・ドライバーは追い越す車両をミラーや目視による安全確認を怠ったため、急な車線変更行動をとったと考えられます。

 

 ドライバーが周りの車両に対する意思表示と安全確認(事故を起こさないための担保行動)の必要性を理解し運転行動していれば、このような行動にはならないでしょう。

 

▼ 合図は車同士のコミュニュケーションであることを認識しましょう。

 ここに講習中のドライブレコーダに記録された映像があります。合図を出すことにより周りの車がどのような反応を示したかを、見ていただきたいと思います。(進路変更する場面) 

 

これはドライブレコーダーから見た映像です。

この画像は、当教習所の講習車に搭載されたドライブレコーダーで、四つの画面(カメラ)で構成され、

 ・左上画面は、前方 ・右上画面は、後方

 ・左下画面は、前車との車間距離 ・右下画面は、運転者の行動

を映し出しています。

1 左折の為の合図と後続車の反応

①講習車は、この先の交差点を左折します。

後方のバイクは道路左側を走行していました。

②講習車が、左折の合図を出すと、それを見た後方のバイクは道路の右側寄りに進路をとり始めました。


2合図は周りの車との対話です。

 画像のとおり合図を早く出す(意思表示)ことにより、周りの車に考える余裕を与えスムーズな流れができるのです。

《たかが合図》と思うかもしれませんが、周りに対してのコミュニケーションをうまくとることによって、車の流れを乱さず運転することができ、交通事故防止にもつながるのです。