追突事故防止講習
業務中における追突事故の現状
下記グラフを見てください。業務中の追突事故は全体の20%ですが、被害総額では全体の半分を占めています。
このことは、追突事故が、会社の任意保険料を左右していると言っても過言ではありません。
➡
▋参考 「衝突被害軽減ブレーキ(AEB装置)の対四輪車追突事故率 |
▼衝突被害軽減ブレーキ搭載車は、未搭載車より追突事故率が約53%発生率が低い。
近年「衝突被害軽減ブレーキ装着車」も増えてきましたが、過信は禁物で、「走行速度や走行時の周囲の環境、路面の状況などによっては、 障害物を正しく認識できず、衝突を回避できない場合があり、完全に事故を防ぐことはできない。」と交通事故総合分析センターは分析しています。
このことから、「衝突被害軽減ブレーキ装着車」は追突を減少させることはできるが100%ではないのです。あくまでもドライバーに対して「車は急に止まらない。」ことを指導し、意識付けをしておくことが必要です。
2018年9月3日
交通事故総合分析センター
「衝突被害軽減ブレーキ(AEB装置)の対四輪車追突事故低減効果の分析結果」
業務中に発生した97件の追突事故には
○ 走行中、脇見やスピードの出しすぎ等による追突
○ 信号待ち、渋滞からの発進時の追突
が大半で、他に車線変更時や右左折時の追突があります。
▼参考動画
右の動画は、信号待ちを利用して日報を作成しています。
運転者のチェンジ等の操作状況はわかりませんが、発進追突を防止するためには、チェンジを「N」にしてブレーキを踏むか、「P」にする意識と行動が必要で。
また、停車時、前車との車間距離も追突防止の重要なポイントになってきます。
※ 追突防止講習では、車線変更時の追突防止も含めた車線変更指導も併せて指導しております。
▼参考動画
加速車線から一気に追い越し車線へ車線変更
・車線変更車両の推定速度 60Km/hから80Km/hへ加速
・追い越し車線の車両は100Km/h前後
・この状態で事故になれば、
≫車線変更車両➡ 追突された。
≫追い越し車線車両➡ 割り込まれた。
~合図、死角、安全確認、速度、予測等のKYT動画~
▼その他参考動画 (DR撮影映像) |
○JAFが運営する「JAFセーフティシアター」にドライブレコダーで撮影された追突事故の動画があります。
○JAF MATE社「ドラドラ動画」にある、渋滞中の追突事故動画です。
支援チームの追突事故防止コースでは、上記、2形態データの分析内容を基に、下記機器等を使って受講者に「速度」と「車間距離」の関係、また、「追突しない。」「されない。」ように「車線変更」「右左折」時の追突などを含めて理解・実践していただける講習を行なっております。
● 実技講習を受講された方には、
1年間の【意識づけサポート】【再発サポート】 を付けることもできます。
詳しくは、≫ 講習後のサポート≫意識づけ支援をご覧ください。
適正な車間距離の意味を理解していない人が多い。
▼下記の表を見てください。 60Km/h走行時の車間距離について261人が回答した内容です。
≫■色枠の追突する車間距離の人が46%
速度と停止距離の関係、適正車間距離を知らないか、忘れている人たち。
≫■枠の適正車間距離を答えた人、また■(黄色)枠の人は、実測車間距離を体験・体感しているでしょうか?
■このことは、実技講習実施前に行う質疑でも明らかです。
■指導手順
追突事故の発生要因は、 「速度に対応した車間距離」や「脇見」が主な原因となっています。
これらの原因を理解してもらうためには、運転する自分自身と車の特性を理解する必要があります。
受講者の方に「適正な車間距離をとりなさい。」と指導しても、その意味を理解しているのと理解していないでは結果は大きく変わりますので、「運転する自分自身」と「車の特性」を理解していただくための「原点回帰講習」
≫自身が運転する車の認識 ≫死角 ≫車両感覚(前後左右) ≫低速時の停止距離(前後)
等を知っていただくことで、車間距離や安全確認の必要性を理解してもらったのち路上講習に移行します。
▼「車は急に止まらない。」ことを座学と実技で体験
追突事故を起こさないためには、車は急に止まらないことを意識し行動することが必要です。
すなわち、速度と停止距離&車間距離が一体となった考え方をもってもらうことを主眼におき、❶座学での質疑と検証及び➋実技体験による検証&➌一般走行での体験講習です。
❶
➋
➌
▼ 各速度での
『目測車間距離』 『実測車間距離』 『適正車間距離』
▼ 停車時の前車との車間距離
を体感していただいた内容を講習ノートに記載してお渡しします。
1 速度に対応した車間距離を理解していただきます。
受講者の方の「反応時間と計算上の停止距離」と「体験での停止距離」によって、まず、「車は急に止まらない。」ことを理解してもらいます。
また、 車間距離を理解してもらうためには、空走距離を理解しないと車間距離を取る必要性も理解できませんので、発進時の急制動体験を通じて空走距離を実感してもらいます。
動画の内容
≫20歳代 反応時間
(指操作) 0.61秒
▼ 時速6km/h
計算上の停止距離 1.22m
空走距離 1.02m
+
制動距離 0.2m
◆ 体験講習 時速6km/h での停止距離は、
≫ 踏み替え時➡ 1.10m
≫ 構え 時➡ 0.85m
低速時の停止距離は、大半が空走距離が占めている。
▼急制動体験感想
■実際に検証する内容について理解が深まり説得力があった。
■三大要素(認知・判断・操作)の中に絡めた事前の準備、漫然のだろうから かもしれないの心構え車は急に止まれないことを実感した(速度が遅くても)
■自分が停止したときは、こんなもんかと思ったが、実意に乗用車に乗ってみると、すごく威圧感があった。今度はもう少し車間距離を空ける。(前車との車間距離)
■踏み替えから構えにもっていく!! 踏み替え時の時間差で距離が変わる。停止前にはブレーキに足を乗せ(ブレーキランプがつく程度)踏む。
■空走距離を自車を用いて測ることにより新鮮味をもって知り得ることが出来た。
【参考 ツール】
原点回帰講習用
「反応時間測定&停止距離計算」ツールは、「車は急に止まらない」ことを意識してもらうための指導・教養ツールです。
特徴として、反応時間測定と停止距離計算が一画面で測定と計算ができます。(30.4公開)
2 発進追突防止体験講習
追突には、信号待ちや渋滞時の追突がありますので、発進時の急制動体験時に
≫日頃の車間距離
≫前車から見た威圧に感じない車間距離
を測定し路上講習時に車間距離測定器をもとに停車時、前車との実車間距離を体感していただきます。
3 路上講習時、追突防止のための車間距離体験と運転操作指導
◆講習車には、ドライブレコーダー(4カメ)と車間距離計を搭載しています。
ドライバーは、前方車両との車間距離を経験や勘から目測によって判断し、その判断基準もまちまちです。
また、ドライバー自身が適正な車間距離と思って走行 していても、実測を体感していない以上その車間距離は短く危険な場合もあります。
○ 実技講習では、受講者が感じている 車間距離を、車間距離計を使って誤差を認識して頂きます。
○ 空走距離+制動距離= 停止距離+α の距離を実体験で認識していただきます。
○ 走行時、信号待ちや渋滞時、車線変更時等を 含めた「追突事故をしない。」「追突されない。」ためのポイントを指導します。
▼ ドライブレコーダーのカメラの向きは、
≫前 ≫運転者 ≫後ろ ≫車間距離計
で、講習途中、講習後に映像で再確認して頂きます。
⇐左の動画は、追突防止講習時に行った車線変更時の合図指導です。車線変更時の前車との車間距離も重要な要素となります。
▼ 講習途中で、記録データ映像による指導も行います。
●受講者の方の性質に合わせた実技講習ノートを使用します。
講習には、受講者の性質に合わせて講習ノートを作成して使用し、実技講習中に指導員が指導したこと、自らが気づいたこと等を記載してもらいます。
●訪問指導を中心に実技講習を実施します。
受講者の人が日頃走っている道路での実技講習を中心に実施しますので、慣れでの見落とし箇所や危険個所が再認識できます。
●講習結果のご報告
「講習結果表」、受講者の方が作成された「講習ノート」のコピーを訪問してお渡しするか送付いたします。
【意識づけサポート】
講習後1年間( 8回 )eラーニングISYSを利用して
○ 課題・問答式(5回) ○ Webテスト 2~9択(3回)
~ 課題 ・問答式は 1回 5問 の記述式
お手元のパソコンやスマートホンから入力していただきます。
【再発サポート】
講習内容と同じ交通事故(物損も含む)を起こされた場合は、2時限の特別実技講習(無償)を行います。
注:再発サポートは、集合実技講習を除く、受講時間3時限以上、「的を絞った講習」に限ります。
上記以外の事故を起こされた場合は、講習料金の半額で実技講習をさせていただきます。
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