バックカメラ(モニター)付き車両

 

バック事故防止の指導方法


 

 

 

 バックカメラ(モニター)付車両の指導方法も、「原点回帰講習」及び「バック事故防止講習」の延長線上での指導が効果的です。

 


█ 衝突部位を見れば原因と指導方法がわかる。

 衝突部位から見た分析と指導方法で貨物車用と乗用車用の二種類があります。

なお「バック事故分析&指導ツール」は無償公開ですのでバック事故でお悩みでしたら使ってください。


 バックモニター付き貨物車の場合、特徴的な傾向が出ております。

▼ バックカメラ(モニター)付車両のバック事故を考える。

セル1

 

 業務中の交通事故防止を考えた場合、図のとおりバック事故の衝突部位の約50%は真後ろです。

 データから見れば、バックカメラが装備されてあれば50%は防止できることになります。 

 バックカメラ(モニター)が有ると、今まで見えていなかった障害物や、後ろの壁との間隔などを確かめるのに役立ちます。

 

 しかし、過信は禁物!

  あくまでバックカメラ(モニター)は補助装置と考えておく必要があります。 

 

■ バックする際モニターを確認する。

  バックカメラが装着されてあっても、モニターを確認しなければ、 

● 「営業車両を駐車場に駐車する際、携帯が鳴り気を取られしまいバックモニターを確認せずにバックしたところ、右後方の柱にブレーキランプをぶつけ破損させてしまいました。」 

● 「モニターに映像が出る前にアクセルを踏んでしまったため後ろのポールに接触」 

ということにもなりますので、バック行為中のポイント!ポイント!で停止してのモニター確認を指導してください。

 

 以下にその理由を説明します。


▼ バックカメラ(モニター)の 性能、特徴

セル1

 

 日頃、バックカメラ(モニター)付の車に乗っていると、「後ろは良く見える。」との錯覚に陥っています。

 社有車でバックカメラ(モニター)付車両がある場合は、一度、下記内容の実技講習を実施してください。

 知っているつもりが、【見る。体験する。】ことで、いつも見ているバックモニターの認識が変わるはずです。

 

 バックモニターに映る映像は、

 【 等倍 】【 立体的 】 ではない。

  下記写真は障害物との間隔5mですが、駐車場を利用してカラーコーンや段ボール箱を置いて確認させてください。

  自分の目で見る(目視)様な 【 等倍 】【 立体的 】 ではないということ。 

 ≫ 障害物との距離(下記画像参照)、大きさ、色を変えて実施してください。

距離別のモニター画像(クリックで画像拡大)



 真後ろしか映らない。 

  カメラが広角レンズを使用しているので広い範囲が見え、暗くてもよく見えますが真後ろしか映りません。

 

 ハンドルを切りながらのバックでは、バックモニターを注視しすぎると、左右側面及び左右前部の注意が疎かになり接触事故になります。

~ バックは、真っ直ぐのバックが基本 ~


 

 カメラには視野角がある。

  下記図及び写真のようにカメラには縦・横の視野角があり後ろでも映らない場所がありますので、写真のようにカラーコーン等を置いて見えない部分を体験させてください。

 注:俯瞰(ふかん)機能付きカメラや全周囲俯瞰カメラシステムを除く



カメラ、モニターの機能や機種の違いで見え方が変わる。(解像度、鮮明度等)

   下記の写真のように、機種・機能、カメラ設置位置の違いにより見え方が変わります。


 

 天候等によっても見え方が変わる。

 自車の陰や逆光、夜間等で周囲の明るさによってもモニターの見え方が変わります。

 右の写真は講習時、自車の陰で障害物に接触した場面です。


※ 俯瞰機能付カメラ

  映像処理により真上からの視点画像を作成

▼ 全周囲俯瞰カメラシステム

  4つ以上のカメラ映像処理により車両の真上からの視点画像を作成


❶全方位モニター バック時のモニター画像 クリックで拡大
❶全方位モニター バック時のモニター画像 クリックで拡大

 

▼全方位モニターがあってもポイント・ポイントで停止してモニター確認と目視が必要

▌❶は、バック時のモニター画像です。

 全方位カメラが搭載されてあれば便利ですが、❷の左側には電柱があり、❹の右後ろには塀があります。・・・狭い場所でのバックはポイント・ポイントで止まっての確認とハンドル操作を行ってください。

▌❹❺は、駐車場で駐車時に全方位モニター作動させた画像です。左右の車両は壁のように映ります。

 

❹駐車場 全方位スイッチON  前 クリックで拡大
❹駐車場 全方位スイッチON 前 クリックで拡大
❷前から車両右側を撮影
❷前から車両右側を撮影
❸前から車両左後部を撮影
❸前から車両左後部を撮影
◀❺左画像を前から撮影 
◀❺左画像を前から撮影 

▼ バックカメラ(モニター)付き車両の

   安全確認と誘導の指導方法

セル1

下記、バック時の衝突部位では真後ろ以外が50%となっています。

 これらの車体部位に衝突しないようにするためには、前記■①~④を基礎に、

 ① 止(停)まる。確認する。やり直す。(無理しない)

 ② バックの基本は、真っ直ぐバック

 ③ 最後の詰めは、二段階停止

を指導してください。

 右の動画のバック時目視確認をバックモニター確認に置き換えて指導してください。

 


バックカメラ(モニター)があっても停止しモニター確認及び周囲の確認を指導


 ① 止(停)まる。確認する。やり直す。(無理しない)

  図の❶~が停止しての確認場所です。

 

 ② バックの基本は、真っ直ぐバック

  バック後方にある車両に衝突しない❷で停止し、

 切り返してに移動(ここで無理すると衝突

 ※ ❷で切り返しを行う理由

     切り返して地点で車を真っ直ぐにすれば、

     後退時の左右の接触が無くなります。

   ~ バックは真っ直ぐが基本です。 ~ 

 

 ③ 最後の詰めは、二段階停止

  バックモニターがあっても停止位置の手前1~2m

  地点で停止してモニター等を確認してください。

  そのあとは、停止位置までゆっくりバック

 


 ◆ 車止めがあっても二段停止

    車止めはバックモニターから消えます。

  ▼ 車止めがあると過信

  ▼ 停止してバックモニターを確認しない。

 事故につながる。 気がついたときには遅いのです。

※ 原点回帰講習でも説明しましたように 

   車は急に止まらない。 のです。



コンビニ駐車場 (貨物車駐車場所)

 トラックの後方不確認や車止めがあるとの過信から物置等への衝突事故が多発

~衝突防止用として車止めを増設設置~

 下の動画のような二段階停止の励行がバック事故の防止につながります。


▼ 二段階停止実践企業はバック事故が少ない。

 

 乗客の安全を最優先する西日本JRバスでは、バック事故はほとんど発生していないとのことです。

  全車にバックモニターが設置されていますが、バックする際は停車位置4~5m手前で一時停止し、目視とバックモニターで再確認したのち停止位置まで微速でバック。


 

 右の動画は駐車スペース確認後のバック駐車行動の動画です。どの段階で停車し、目視とバックモニターを確認しているか参考にしてください。

 

確実な安全確認は停止しての確認が一番です。


  このことは、安全の基本『 停まる。確認する。やり直す。(無理をしない) を実践しているからでないでしょうか。

 

 バック事故防止の指導は、まず「原点回帰講習」から実施してください。

 「自分を知る。」→ 「自分の車両感覚はあてにならない。」→ 「反応時間は必ず存在する。」

 「運転する車を知る。」→ 「車長・車幅・車高、死角」→ 「車は急に止まらない。」

 この原点を理解すれば、バック事故防止等の指導・講習も効果のあるものになります。

指導用ツール

原点回帰講習用「反応時間測定&停止距離計算」ツールは、「車は急に止まらない」ことを意識してもらうための指導・教養ツールです。

特徴として、反応時間測定と停止距離計算が一画面で測定と計算ができます。(30.4公開)



▼新入社員への指導(動画と「バック事故」実技講習ノートを利用した指導)

新入社員が苦手としているバック駐車方法・誘導方法をわかりやすく説明した動画です。

 バック駐車時の車の誘導は、基本をマスターしておけば後は応用で対処できます。

 同動画を参考に管理者の方が指導する場合

下の「バック事故」実技講習ノートを使用し、記録させれば、受講者のウイークポイントがよくわかります。 指導の参考にしてください。

 解説内容は下のボタンをクリック




 原点回帰講習、バック事故講習等に関するお問合せは、

   大阪香里自動車教習所 安全運転管理支援チーム

   電話 072-831-0668 大阪府寝屋川市木屋町13-5

   まで、ご連絡ください。